舞踊評論家養成 派遣プログラム「ダンスについて書くための専門的な講義」を受けられる。さらに海外のダンスフェスティバルへ派遣されるチャンスもある本気の評論家支援プログラムの第3期募集が始まりました。
キャリアも年齢も不問。ふるって参加をお待ちしています!
2期生は、詩人・教頭先生・大学生ダンサー・美術系のライター・バレエグループ主宰者と、年齢もキャリアも多様な才能が集まりました。また住んでいる地域もバラバラでしたが、基本Zoomによる講義なので、問題なく参加できました。
全てのプログラムを終えた、2期生の声を聞いてみましょう。

「私はずっとフィーリングに偏った鑑賞しかしてきておらず、歴史や背景を踏まえた解像度の高い鑑賞をできるようになりたいと思っていました。ただプログラムは、そういった自分の不足点を理解しつつも得意なことを伸ばそうとする指導方針があり、とてもありがたかったなと思います。」
「ダンスに限らず評論について学べる場は非常に少ないので、ここで勉強できればかけがえのない経験になると思っていました。課題については、知識、書き方両方とも刺激的な内容で生涯忘れたくないと思いました」
「もっと深く理解しもっと楽しむためにも、評論を書くという経験は絶対に良いと思い応募に至りました。自分の武器・強みとなりえるものに気づけたこと、“開けた思考“の大切さを感じました」
「執筆方針だけでなく、文体や着眼点の優先度など、あらゆる項目で常に複眼的な思考を持つようになりました。乗越さんのご知見はもちろん、仕事の姿勢にも触れるつもりで探ってみたいという思いから応募しました」
「評論として何が重要な事なのか系統だって教えていただいていた。乗越さんが沢山の経験や重要な方々と繋いでくださって知識も経験も今までにない世界を切り開いてくださった事、本当に私の人生で特別な出来事になりました。」
これは、その重要性を指摘されながら、日本の舞踊評論が直面してきた課題
を克服すべく、舞踊評論家の乗越たかおがメンターとして「ダンスについて本気で養成し、ヨーロッパのダンスフェスに派遣する」プログラムです。
これはプロの舞踊評論を学べる「教育の場」ですが、乗越のスタイルを押しつけるものではありません。
ひとり一人が「ダンスを見るポイント」を学び、「自分だけの武器を発見し、磨いていくための特別プログラム」です。
また受講生は、提携しているフェスティバルに招待されるチャンスがあります(過去にヨコハマダンスコレクション、『踊る。秋田』。また講義に協力してくれているDance Base Yokohamaの主催公演など)

2024年12月、乗越は本プログラムに興味を持った、香港を代表する「香港ダンスエクスチェンジ」というフェスティバルから招待を受け、レクチャーとシンポジウムをしてきました。
現地の香港演藝學院(香港アカデミー・オブ・パフォーミングアーツ HKAPA)の生徒と教授も見に来ており、学部長のAnna CY Chanからは「とても重要な試みだ。私の学校で講義をしてほしい」といわれ、その画期的なプログラムが、海外からも高い評価を得ています。
本プログラムの目的は「一人でも状況を切り開いていける力をつける」ことです。
ただし【舞踊評論家[養成→派遣]プログラム】の卒業生は、本プログラムと協力関係にあるDance Base Yokohamaの次世代アーティスト育成プログラム“Wings”の育成対象者に選ばれるか、もしくは執筆依頼を受ける可能性があります。
また第2期生は、受講生の内からプロのダンスカンパニーのクリエイションの過程を取材してレポートを書く依頼がくるなど、新しい書き手との出会いを生み出す場としても機能しています。
https://dancebase.yokohama/wp/wp-content/uploads/2024/11/2401118_PERSSRELEASE.pdf

日本の舞踊評論家に絶対的に足りないのは、海外取材の経験です。貧困化が続く現代日本において、国内で待っているだけでは限られた作品にしか触れることはできません(逆境の中で招聘公演を続けてくれている関係者の皆さんには心から感謝いたします)
そこで本プログラムではヨーロッパの最先端の才能が結集するエアロウェーブのスプリングフォワード・フェスティバル(Aerowaves’ Spring Forward Festival)の全面協力を得て、選出者を派遣いたします。(第3期は1名を予定)
派遣にはEU・ジャパンフェスト日本委員会の助成を受けています。

本プログラムは、汎ヨーロッパの文化組織エアロウェーブと提携しています。Aerowavesは2025年現在、34カ国のパートナーがいます。
https://aerowaves.org
彼らが主催するスプリングフォワード・フェスティバルの、
というメリットを生かして、乗越たかおが長年培ってきた海外のネットワークを次の世代に手渡し、将来的に世界で活躍できる舞踊評論家を育成します。

以下の費用は、すべて本プログラムとスプリングフォワードが負担します。
派遣される方は、基本的に個人的な経済的負担はほとんどなく取材を終えることが可能です。
じつはスプリングフォワードは、独自のダンスライター養成プログラム「スプリングバック・アカデミー」を2015年からスタートさせています。
https://springbackmagazine.com/springback-academy/
これは約10人の若いダンスライターをヨーロッパ中から集め、プロフェッショナルなメンターをつけて指導するプログラムです。
基本英語での授業ですが、将来的には直接連携できる関係を作っていければと思っています。
◎はじめに
Spring Forward Festival 2025での経験や見聞について記す際、もはや作品鑑賞における評論にとどめられないほど、世界に広がるダンスのエコシステムについて言及することは避けて通ることができない。正味4日半にわたるこのフェスティバルでは、日本国内でのダンス作品の鑑賞体験では得られない、世界中から集まったダンサーや振付家をはじめとするダンス制作者、劇場やダンスハウス、フェスティバル等の運営者らとの交流・交換が不可欠であり、この体験もダンス作品の鑑賞を密接に支えていたからである。
舞踊評論家[養成→派遣]プログラム2期生としてヨーロッパのダンスフェスティバルに初めて参加し、世界規模の「今の踊り」それは「踊りは今」を表していると確信し、それを世界規模で培っている人々に出会う事ができた。
Aerowave’s Spring Forward Festivalについて
私が派遣されたAerowave’s Spring Forward Festivalは2011年にロンドンを拠点に発足し、第1回がスロベニアで、その後は毎年イタリア、スイスなどヨーロッパ各地で行われ、コロナ渦中もZoomで開催されているダンスフェスティバルだ。ヨーロッパ34カ国に広がる46のパートナー(内36カ国はプラットフォームのメンバー)がおり、EUの新進アーティスト育成のためのクリエイティブ・ヨーロッパ・プラットフォーム・プログラムから共同出資を受けている。
スプリングフォワード・フェスティバルは、持ち回りのため、開催地が毎回違います。
次回2026年は「ポルトガル王国はじまりの都」といわれる、ギマランイス。
その魅力は、巨匠映画監督達が『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』という映画を撮るほどです。
多くのダンス関係者と、最新のダンスを歴史的な古都で見ましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=Xwtpj_FWMiY
暫定日程:
2026年4月後半の4日間(移動日に前後それぞれ2日程度かかるので、トータル一週間が目安)
公募で選ばれた5名は、乗越たかおが考案した舞踊評論家としての高度で専門的なプログラムを受けていただきます。
ダンスの見方、ダンスの書き方を、根本から身につけます。
しかし「文章教室」ではなく、相応の筆力を持った者が、さらに「次」へいくための武器を身につけるための場所です。
初回以外はZoom講義なので、日本全国どこからでも、ふるってご応募ください(第1期生は海外からの参加もありました)

本プログラムのユニークなことのひとつは、身体トレーニング「GAGA」があること。評論家のトレーニングは書くだけでは足りません。トップレベルの講師を招き、まずは自分の身体を知っていただきます。
そして実戦的な講義と課題が課せられます。
講義は大きく分けて2種類あります。
過去2回の卒業生も、これによって一人一人の個性に応じ、ある者は新たな武器を手にし、ある者は自らの中に新しい魅力を発見するなど、その才能を十分に開花させました。
また十分な鑑賞体験や知識のない人のために、知識を底上げするミニテストを行います。
毎回出される課題について、フィードバックを行い、実力を定着させます。
第3期は、試験的に「聴講生」も募集します。
これは過去2回の実施を踏まえて実態を分析した結果、
という「ダンスへの強い愛情を持ち、学び続け、書き続けたい人々」の、切実な声に対応した形です。
〈聴講生〉
みなさんの挑戦をお待ちしております。
「18才以上。キャリア不問。ダンスを学び続け、書き続け、乗越たかおの講義を受ける意欲がある者。5名程度」
第一次:課題評論提出(Word書類。メールのみ)
第二次:Zoomによる面接。

2025年アクラム・カーン『ジャングルブック』の評論(チケット代は各自負担)。
いずれの公演でも可(チケット代は各自負担)
タイトルと2000字以内のWord書類。
★氏名、年齢、所属、応募理由を100字程度で添える
2020年以降に上演された「原作のあるダンス作品」についての評論。タイトルと2000字以内のWord書類。
課題公演を見ることが難しい方を考慮。応募の際には現住所を証明する書類(運転免許証、保険証等)添付のこと(住所以外の個人情報は隠して添付してください)
★氏名、年齢、所属、応募理由を100字程度で添える
アクラム・カーン『ジャングルブック』

作家・舞踊評論家。株式会社JAPAN DANCE PLUG代表。
06年にNYジャパン・ソサエティの招聘で滞米研究。07年イタリア『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクター。19年スペインMASDANZA公式審査員。
26年、ポーランド国立ダンスセンター主催のコンペティションの審査員にアジア圏から唯一選任される。
現在は国内外の劇場・財団・フェスティバルのアドバイザー、審査員、講座など活躍の場は広い。エルスール財団新人賞選考委員。オンライン・ダンス私塾塾長
〈主著書〉
| 主 催 | 株式会社ジャパン・ダンス・プラグ |
|---|---|
| 助 成 | EU・ジャパンフェスト日本委員会 |
| 協 力 | Dance Base Yokohama |
| Aerowaves’ Spring Forward Festival |



