第3期の受講生を募集します!
課題公演はアクラム・カーン『ジャングル・ブック』
〆切は2025年8月5日

舞踊評論家養成 派遣プログラム舞踊評論家養成 派遣プログラム

「ダンスについて書くための専門的な講義」を受けられる。さらに海外のダンスフェスティバルへ派遣されるチャンスもある本気の評論家支援プログラムの第3期募集が始まりました。
キャリアも年齢も不問。ふるって参加をお待ちしています!

2期生の言葉(アンケートより抜き書き)

2期生は、詩人・教頭先生・大学生ダンサー・美術系のライター・バレエグループ主宰者と、年齢もキャリアも多様な才能が集まりました。また住んでいる地域もバラバラでしたが、基本Zoomによる講義なので、問題なく参加できました。
全てのプログラムを終えた、2期生の声を聞いてみましょう。

2期生の言葉(アンケートより抜き書き)

自分の不足点を理解しつつも得意なことを伸ばそうとする指導方針(今宿 未悠)

「私はずっとフィーリングに偏った鑑賞しかしてきておらず、歴史や背景を踏まえた解像度の高い鑑賞をできるようになりたいと思っていました。ただプログラムは、そういった自分の不足点を理解しつつも得意なことを伸ばそうとする指導方針があり、とてもありがたかったなと思います。」

知識、書き方両方とも刺激的な課題(小町谷 聖)

「ダンスに限らず評論について学べる場は非常に少ないので、ここで勉強できればかけがえのない経験になると思っていました。課題については、知識、書き方両方とも刺激的な内容で生涯忘れたくないと思いました」

“開けた思考“の大切さを感じた(平良 祐)

「もっと深く理解しもっと楽しむためにも、評論を書くという経験は絶対に良いと思い応募に至りました。自分の武器・強みとなりえるものに気づけたこと、“開けた思考“の大切さを感じました」

あらゆる項目で常に複眼的な思考を持つ(瀧瀬 彩恵)

「執筆方針だけでなく、文体や着眼点の優先度など、あらゆる項目で常に複眼的な思考を持つようになりました。乗越さんのご知見はもちろん、仕事の姿勢にも触れるつもりで探ってみたいという思いから応募しました」

知識も経験も今までにない世界を切り開いた(中本 登子)

「評論として何が重要な事なのか系統だって教えていただいていた。乗越さんが沢山の経験や重要な方々と繋いでくださって知識も経験も今までにない世界を切り開いてくださった事、本当に私の人生で特別な出来事になりました。」

第2期卒業生による、プログラムの振り返りコメント映像

海外からも高い評価を受けたプログラム

自分の武器を見つけるためのプログラム

これは、その重要性を指摘されながら、日本の舞踊評論が直面してきた課題

  • 支援の不足
  • 教育機会の不足
  • 海外取材機会の不足

を克服すべく、舞踊評論家の乗越たかおがメンターとして「ダンスについて本気で養成し、ヨーロッパのダンスフェスに派遣する」プログラムです。


これはプロの舞踊評論を学べる「教育の場」ですが、乗越のスタイルを押しつけるものではありません。
ひとり一人が「ダンスを見るポイント」を学び、「自分だけの武器を発見し、磨いていくための特別プログラム」です。

 また受講生は、提携しているフェスティバルに招待されるチャンスがあります(過去にヨコハマダンスコレクション、『踊る。秋田』。また講義に協力してくれているDance Base Yokohamaの主催公演など)

  • インタビュー 〈舞踊評論家養成講座〉を始動!乗越たかおさんに聞く「舞踊評論って何ですか?」

    https://balletchannel.jp/30539


海外からも高い評価を受ける

海外からも高い評価を受ける

2024年12月、乗越は本プログラムに興味を持った、香港を代表する「香港ダンスエクスチェンジ」というフェスティバルから招待を受け、レクチャーとシンポジウムをしてきました。
現地の香港演藝學院(香港アカデミー・オブ・パフォーミングアーツ HKAPA)の生徒と教授も見に来ており、学部長のAnna CY Chanからは「とても重要な試みだ。私の学校で講義をしてほしい」といわれ、その画期的なプログラムが、海外からも高い評価を得ています。

卒業後のフォローも

本プログラムの目的は「一人でも状況を切り開いていける力をつける」ことです。
ただし【舞踊評論家[養成→派遣]プログラム】の卒業生は、本プログラムと協力関係にあるDance Base Yokohamaの次世代アーティスト育成プログラム“Wings”の育成対象者に選ばれるか、もしくは執筆依頼を受ける可能性があります。
 また第2期生は、受講生の内からプロのダンスカンパニーのクリエイションの過程を取材してレポートを書く依頼がくるなど、新しい書き手との出会いを生み出す場としても機能しています。


ヨーロッパの若い才能が結集するフェスへ派遣

GAGA

ガラパゴス化を超えて

日本の舞踊評論家に絶対的に足りないのは、海外取材の経験です。貧困化が続く現代日本において、国内で待っているだけでは限られた作品にしか触れることはできません(逆境の中で招聘公演を続けてくれている関係者の皆さんには心から感謝いたします)

 そこで本プログラムではヨーロッパの最先端の才能が結集するエアロウェーブのスプリングフォワード・フェスティバル(Aerowaves’ Spring Forward Festival)の全面協力を得て、選出者を派遣いたします。(第3期は1名を予定)
派遣にはEU・ジャパンフェスト日本委員会の助成を受けています。

Aerowaves’ Spring Forward Festival2025

ヨーロッパを結ぶネットワーク

本プログラムは、汎ヨーロッパの文化組織エアロウェーブと提携しています。Aerowavesは2025年現在、34カ国のパートナーがいます。
https://aerowaves.org

彼らが主催するスプリングフォワード・フェスティバルの、

  • 3日間で20以上の最先端のダンス作品を鑑賞
  • 世界のダンス関係者とのネットワーク作りが容易

というメリットを生かして、乗越たかおが長年培ってきた海外のネットワークを次の世代に手渡し、将来的に世界で活躍できる舞踊評論家を育成します。

移動しながら世界のダンス関係者とネットワークを作る Aerowaves’ Spring Forward Festival2025

現地で必要なほとんどの費用を負担します

現地で必要なほとんどの費用を負担します

以下の費用は、すべて本プログラムとスプリングフォワードが負担します。
派遣される方は、基本的に個人的な経済的負担はほとんどなく取材を終えることが可能です。

  • 往復の飛行機代
  • 現地での移動費用
  • 全公演のチケット代
  • フェスティバル中の宿泊費用
  • フェスティバル期間中の食事
  • 日当等

ダンスライター養成プログラム「スプリングバック・アカデミー」

 じつはスプリングフォワードは、独自のダンスライター養成プログラム「スプリングバック・アカデミー」を2015年からスタートさせています。
https://springbackmagazine.com/springback-academy/

これは約10人の若いダンスライターをヨーロッパ中から集め、プロフェッショナルなメンターをつけて指導するプログラムです。
基本英語での授業ですが、将来的には直接連携できる関係を作っていければと思っています。

2期生のエアロウェーブス「スプリング·フォワード·フェスティバル」派遣報告レポート
*Report on the dispatch of the second-year students to the “Aerowaves’Spring Forward Festival 2025”*

Spring Forward Festival 2025にみるダンスのエコシステム
瀧瀬彩恵 氏

Spring Forward Festival 2025にみるダンスのエコシステム

◎はじめに
Spring Forward Festival 2025での経験や見聞について記す際、もはや作品鑑賞における評論にとどめられないほど、世界に広がるダンスのエコシステムについて言及することは避けて通ることができない。正味4日半にわたるこのフェスティバルでは、日本国内でのダンス作品の鑑賞体験では得られない、世界中から集まったダンサーや振付家をはじめとするダンス制作者、劇場やダンスハウス、フェスティバル等の運営者らとの交流・交換が不可欠であり、この体験もダンス作品の鑑賞を密接に支えていたからである。

『ダンスフェスティバルという世界
-Aerowave’s Spring Forward Festivalという経験-』
中本登子 氏

『ダンスフェスティバルという世界-Aerowave’s Spring Forward Festivalという経験-』

舞踊評論家[養成→派遣]プログラム2期生としてヨーロッパのダンスフェスティバルに初めて参加し、世界規模の「今の踊り」それは「踊りは今」を表していると確信し、それを世界規模で培っている人々に出会う事ができた。

Aerowave’s Spring Forward Festivalについて
私が派遣されたAerowave’s Spring Forward Festivalは2011年にロンドンを拠点に発足し、第1回がスロベニアで、その後は毎年イタリア、スイスなどヨーロッパ各地で行われ、コロナ渦中もZoomで開催されているダンスフェスティバルだ。ヨーロッパ34カ国に広がる46のパートナー(内36カ国はプラットフォームのメンバー)がおり、EUの新進アーティスト育成のためのクリエイティブ・ヨーロッパ・プラットフォーム・プログラムから共同出資を受けている。

次回2026年の派遣先は「ポルトガル王国はじまりの都」

スプリングフォワード・フェスティバルは、持ち回りのため、開催地が毎回違います。

次回2026年は「ポルトガル王国はじまりの都」といわれる、ギマランイス。
その魅力は、巨匠映画監督達が『ポルトガル、ここに誕生す~ギマランイス歴史地区』という映画を撮るほどです。
多くのダンス関係者と、最新のダンスを歴史的な古都で見ましょう!
https://www.youtube.com/watch?v=Xwtpj_FWMiY

暫定日程:
 2026年4月後半の4日間(移動日に前後それぞれ2日程度かかるので、トータル一週間が目安)

特別で実践的な講義が行われます

本プログラムのメンターは引き続き舞踊評論家の乗越たかお

公募で選ばれた5名は、乗越たかおが考案した舞踊評論家としての高度で専門的なプログラムを受けていただきます。
ダンスの見方、ダンスの書き方を、根本から身につけます。
しかし「文章教室」ではなく、相応の筆力を持った者が、さらに「次」へいくための武器を身につけるための場所です。

初回以外はZoom講義なので、日本全国どこからでも、ふるってご応募ください(第1期生は海外からの参加もありました)

GAGA、実戦的な二段階講義、ミニテストとフィードバック

GAGA

本プログラムのユニークなことのひとつは、身体トレーニング「GAGA」があること。評論家のトレーニングは書くだけでは足りません。トップレベルの講師を招き、まずは自分の身体を知っていただきます。

そして実戦的な講義と課題が課せられます。
講義は大きく分けて2種類あります。

  • 一般講座と一般課題・・・一般的に書く力を向上させる
  • 特別開発講座と特別開発課題・・・自分だけの武器を発見して磨いていく

過去2回の卒業生も、これによって一人一人の個性に応じ、ある者は新たな武器を手にし、ある者は自らの中に新しい魅力を発見するなど、その才能を十分に開花させました。

また十分な鑑賞体験や知識のない人のために、知識を底上げするミニテストを行います。
毎回出される課題について、フィードバックを行い、実力を定着させます。

第3期は、「聴講生」も募集します!

第3期は、試験的に「聴講生」も募集します。

これは過去2回の実施を踏まえて実態を分析した結果、

  • 「これからのプロの舞踊評論家のあり方」については柔軟に考える必要がある
  • まだ十分な鑑賞を重ねていなくても、魅力的な評論家になれる可能性がある人はいる
  • 「地方在住者など、豊富なダンス公演を見られる環境にない人」「聴講だけでもしたいという人」からの声をすくい上げる方策は考えるべきでは。

という「ダンスへの強い愛情を持ち、学び続け、書き続けたい人々」の、切実な声に対応した形です。

〈聴講生〉

  • 「課題文B」で応募。若干名採用
  • 一般講座と一般課題を受講可
  • ミニテストとフィードバックあり
  • 特別開発講座と特別開発課題は制限あり
  • 海外派遣の選考対象外
  • 応募無料(合格者の受講料1万5千円)
  • キャリア不問。18才以上。課題公演を見ることが難しい地域に在住の方を考慮。

みなさんの挑戦をお待ちしております。

募集要項・問い合わせ先

応募資格

「18才以上。キャリア不問。ダンスを学び続け、書き続け、乗越たかおの講義を受ける意欲がある者。5名程度」

審査

第一次:課題評論提出(Word書類。メールのみ)
第二次:Zoomによる面接。

  • 応募は無料(3期生5名の合格者は受講料2万円が必要)
  • 合否の通知は各審査通過者にのみ行います(8月下旬頃の予定です)。

応募課題

課題問題A (第3期受講生)

ジャングルブック

 2025年アクラム・カーン『ジャングルブック』の評論(チケット代は各自負担)。
いずれの公演でも可(チケット代は各自負担)
タイトルと2000字以内のWord書類。

★氏名、年齢、所属、応募理由を100字程度で添える


課題問題B (聴講生)

 2020年以降に上演された「原作のあるダンス作品」についての評論。タイトルと2000字以内のWord書類。
 課題公演を見ることが難しい方を考慮。応募の際には現住所を証明する書類(運転免許証、保険証等)添付のこと(住所以外の個人情報は隠して添付してください)

★氏名、年齢、所属、応募理由を100字程度で添える




〆切・応募先


参考資料

ダンス・バイブル〈増補新版〉 電子書籍『舞台の見方がまるごとわかる 実例解説!コンテンポラリー・ダンス入門』 『乗越たかおダンスマガジン評論集(集成版) vol.1』

講師紹介

乗越たかお NORIKOSHI Takao

乗越たかお NORIKOSHI Takao

作家・舞踊評論家。株式会社JAPAN DANCE PLUG代表。
06年にNYジャパン・ソサエティの招聘で滞米研究。07年イタリア『ジャポネ・ダンツァ』の日本側ディレクター。19年スペインMASDANZA公式審査員。
26年、ポーランド国立ダンスセンター主催のコンペティションの審査員にアジア圏から唯一選任される。
現在は国内外の劇場・財団・フェスティバルのアドバイザー、審査員、講座など活躍の場は広い。エルスール財団新人賞選考委員。オンライン・ダンス私塾塾長

〈主著書〉

  • 『コンテンポラリー・ダンス徹底ガイドHYPER』(作品社)
  • 『ダンス・バイブル〈増補新版〉』(河出書房新社)
  • 『どうせダンスなんか観ないんだろ!?』(NTT出版)
  • 『舞台の見方がまるごとわかる 実例解説!コンテンポラリー・ダンス入門』(新書館)
  • 『ダンシング・オールライフ~中川三郎物語』(集英社)
  • 『アリス~ブロードウェイを魅了した天才ダンサー 川畑文子物語』(講談社)他著書多数。
  • 『乗越たかおダンスマガジン評論集(集成版) vol.1』発行(note)。
  • 月刊誌『ぶらあぼ』に連載中の「誰も踊っては成らぬ」(2025年電子出版で発行予定)

クレジット

主  催 株式会社ジャパン・ダンス・プラグ
助  成 EU・ジャパンフェスト日本委員会
協  力 Dance Base Yokohama
Aerowaves’ Spring Forward Festival
JAPAN DANCE PLAG
EU JAPAN FEST
DANCE BASE YOKOHAMA
aerowaves